自治体首長インタビュー 北海道剣淵町

インタビュアー:露木順一事務局次長
ゲスト:剣淵町早坂純夫町長

剣淵町早坂純夫町長

 

Q:露木事務局次長「北海道剣淵町とは?」

 A:早坂町長

「剣淵町は、北海道の中央にあたる旭川市から国道40号線を北に向かって約50㎞のところにある人口3,200人の純農村のまちです。名寄盆地に位置するため、夏と冬、昼と夜の気温差が大きい内陸性の気候であり、恵の大地により育つ農作物(稲作・畑作)は多岐にわたります。

高速道路と並行する国道40号線には、まちの玄関口として、道の駅『絵本の里けんぶち』(旅行雑誌『北海道じゃらん』での道の駅満足度ランキング2016は4位。4年連続。)があり、年間52万人の方が訪れる観光や地場農産物直売の拠点施設となっています。」

 

Q:露木事務局次長「北海道剣淵町のまちづくりとは?」

A:早坂町長
「『絵本』を題材にしたまちづくりを展開しているまちです。昭和63年、まちの活性化を図るため、町民有志による『けんぶち絵本の里を創ろう会』が設立され、単なる絵本をテーマにしたまちづくりだけではなく、地域に根ざした個性的な地域文化を育むまちづくり構想として『絵本の里づくり』を展開し、絵本によるまちづくり活動が定着しています。

まちづくり活動拠点施設の『絵本の館』は、『めぐる楽しみを』という想いが込められ、中心に中庭を置いたたまご型の形状をした建物となっています。来館者自らが好きな作品を投票し、その年の受賞作品を決定する『絵本の里大賞』などを毎年開催しており、道内外から年間3万人の方が来館されています。こうした活動が実を結び、平成27年度の文化庁長官表彰(文化芸術創造都市部門)を受賞しました。」

 

Q:露木事務局次長「高速道路のPA・SA整備と道の駅のハイウェイオアシス化への期待を教えてください」

A:早坂町長
「剣淵町は、札幌から稚内までのおおよそ中間地点に位置することから、高速道路延伸を考えた場合、札幌から約1時間の砂川SAに次ぐ高速道路利用者の休憩地点として期待が寄せられています。

北海道縦貫自動車道は、北海道民の生活路線である一方で、国を縦貫する背骨としての役割を担っていると考えています。この前提に立ち、国土交通省北海道開発局、ネクスコ東日本、剣淵町が三位一体となって、利用向上に向けた環境整備を実施していく必要があります。

具体的には、道の駅『絵本の里けんぶち』に接続する高速道路利用者専用の駐車場(剣淵PA・SA(仮称))を新たに設けるとともに、当該道の駅をハイウェイオアシスとして活用することで、大雨・大雪等の災害発生時に対応した防災機能や広域的な観光・道路の総合情報窓口としての機能を持ち合わせるほか、地場農産物や地域文化の発信に取り組み、地方創生の足がかりとなる施設を目指しています。

さらには、道北(北海道北部)地方を結ぶ都市間バスの停留所として活用し連携することで、移動選択肢の増加や移動所要時間の短縮が見込まれ、交通量の増加を実現することができると考えています。

剣淵PA・SA(仮称)の整備及び道の駅のハイウェイオアシス化について、早期完成を目指しており、最終的には、高速道路と道の駅の相互利用を図るため、SICの新設を目標としているところです。」

 

 

「根っこ」の取組

高速道路と道の駅の接続は、平成18年8月の道の駅開設当時からの構想であり、国土交通省の「高速道路のサービスエリア、パーキングエリアを活用した地域の活性化」で当該事業が採択されたことはとても嬉しく感じております。三位が連携し、高速道路ネットワークの確立に向けて、知恵と工夫により力強く推進していきたいと考えています。地方・地域が抱えている根本的な課題を打開する、まさに日本の「根っこ」の取組であります。

昨年、北海道では、台風等の影響により、過去に例のない大雨に見舞われ、剣淵町においても文字通り見たことのない景色へと一変しました。被災者の生活から地域の復興まで全力で取り組んでいますが、現在もなお残る復旧作業に努めているところです。このように、直面する様々な課題と向き合い、日本の「根っこ」で踏ん張りながらも、地域活性化の取組をより一層進めてまいりますので、今後においても、「根っこの会」が主軸になっていただき、ご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。最後になりますが、「根っこの会」のますますのご活躍をご期待申し上げます。

 

 
剣淵町長 早坂 純夫
 
道の駅「絵本の里けんぶち」
 
絵本の館①
 
絵本の館②